中2英語教科書 サンシャイン
プログラム2「未来形」 重要語句と文法解説
■ここで学ぶ文法事項は、「未来形」です。
英語では、以下のように時間の流れを原則3つに区切っています。
終わったこと 動詞を過去形にする
現在の状態 動詞を現在形にする
これからすること 動詞を未来形にする
未来形を学ぶことによって、皆さんは、これからすることを相手に伝えることができるようになります。がんばりましょう。
■動詞の変化に未来形はない英語の動詞の変化は次のようになっています。
原形ー過去形ー過去分詞形(ー現在分詞形)
現在形は、原形をそのまま使うか、三単現のSを語尾につけて使います。
過去形は、前のレッスンで習いましたね。規則的にedをつける(規則変化動詞)か、語形そのものを変化させる(不規則変化動詞)かのいずれかで形を作りました。
未来形は、語形変化で作るわけではなさそうですね。
■未来形の基本は、「will+原形」で作る。
未来形という語形変化はないため、英語では「未来を表す助動詞will」の助けを借りて作ります。
英語の未来形の基本will+原形
日本語訳「~するでしょう」
大事なことは、未来形は動詞を「will+原形」で作るのですが、普通は未来を示す語句を伴います。必須ではありませんが、ほとんどの場合つけて使います。
■未来を示す語句とは?
tomorrow(明日)、this evening(今晩)、tonight(今夜)tomorrow morning(明日の朝)などをつけることが多い。
※なお、こういう単語を「時間を表す副詞」と言います。
■ついでに言うと。
それがいつ起きたのかを示すのは、英語では動詞の形で時間を示すと言いましたが、実は、「時間を表す副詞」も一緒になってセットで昨日します。つまり、動詞の形と時間の副詞と一緒になって、「それがいつ起きたのか」を相手に間違いなく知らせるようにしているのです。
例)
現在形と現在の副詞 It is fine today.
過去形と過去の副詞 It was rainy yesterday.
未来形と未来の副詞 It will be cloudy next Wednesday.
■未来形の基本形
単純未来実は未来を表すにはいろいろな表し方があります。でも、その中でも一番基本になるのが、「will+原形」です。
will + 原形 「~するでしょう」
I will be 18 years old next year.
わたしは来年、18歳になるでしょう。
Tom will come tomorrow.
トムは明日来るでしょう。
これには誰かの意図や考えなどは反映されません。
単純に来年が来れば、18歳になることを言っています。こういう誰かの意図などまったく関係のない単純な未来、客観的な未来を文法用語で「単純未来」と言います。
単純未来は、動詞を「will+原形」にするだけでなく、ほとんど例外なく「未来の時間を示す時間の副詞」を伴います。
■もう1つの未来「意志未来」
単純未来と形は一緒でも、時間の副詞を伴わない場合には、ほとんどの場合、主語の意思や決意を表す「意志未来」になります。
意思未来の日本語訳は、「~でしょう」みたいなそんなのんきな感じではなく、「~します」「~するわ」「~するぞ」みたいに、主語の決意を表明しているように訳す必要があります。
ただ形が「will+原形」のため「意志未来」と未来をつけて呼んでいますが、私はこれは未来ではなく「決意」と呼びたいと思っています。
でも、私は文法学者ではないので、そんな力の権利もありません。
例)
I will do that.
「僕がそれをするよ」
「私がそれをやりますよ」
「おれがそれをするってば」
それをするのは、今であって遠い未来ではないのです。だから、単純未来のように「~するでしょう」という訳はハマらないのです。
例) I will do my best!
訳は「おれ、死んでもベストを尽くすから!」です。
「僕はベストを尽くすでしょう」では、そばで聞いている人が拍子抜けするでしょうね。
※ 【まとめ】英語の未来形「will+原形」には2つの用法がある。
1 時間の語句がついているとき
= 単純未来 =「~でしょう」
2 時間の語句がついていないとき
= 意志未来 =「~するぞ!」
■willの短縮形
willは動詞ではなく、主語とくっついて短縮形を作ります。ただし、意志未来(私は「決意」と呼ぶ)は、willが強調されるため、短縮させません。必ずwillを強調して発音します。
I will = I'll
You will=You'll
He will= He'll
She will= She'll
It will = It'll
We will = We'll
のようになります。
■未来形の疑問文と否定文
大事なことはwillは未来を作る助動詞だと覚えておくことです。
文法的にbe動詞と助動詞(のすべて)は、動作が一緒です。
つまり、疑問文を作る時はbe動詞と助動詞は、主語の前に出します。
否定文を作る時は、be動詞と助動詞は、notを直接つけます。
例)be動詞の例
平叙文 He is a student.
疑問文 Is he a student? 語順転倒で作る
否定文 He is not a student? 直接つける
例)助動詞willの例 be動詞と作り方は同じでしょ。
It will be rainy tomorrow. 明日は雪でしょう。
Will it be rainy tomorrow. 明日は雪でしょうか。
It will not be rainy tomorrow. 明日は雪ではないでしょう。
■教科書の順番に注意教科書はなぜか順番が変です。
学習者の目線で設計されていません。
パート1で「予定と意図のbe going to」
パート2で「意志未来のwill」
パート3で「単純未来のwill」となっています。
学習者の理解を第一に考えれば、基本となる「単純未来のwill」その応用編である「意志未来のwill」willとは違う「be going to」になるべきです。
これでは混乱を伴うでしょうね。だから、この解説を書いています。
■予定と意図のbe going to
willのほかにもう1つ「be going to」で未来を表すこともできます。これは、「willと用法は違う。取り換えがきかない」と覚えて下さい。
(本当は、willとbe going toは重なるところもあり、交換可能なケースがありますが、それはもっと学習が進んでから学ぶことにしましょう。と言っても、ほとんどないんですけれどね。)
じゃあ、be going toは、どんな意味の未来かと言いますと、
「あらかじめ予定に決めておいて、それが未来の時点で予定通りになりますよ。」という時に使います。
日本語にすると「(予定通り)~することになっている」または「~する予定です。」という訳が一番ぴったりです。
willは、そんな予定通りではありません。willの一番大事な未来の用法は、単純未来であり「~するでしょう」という客観的な事実を述べることが、一番の仕事です。
I am going to go shopping tomorrow.
「私は明日、買い物に行く予定です。」〇
「私は明日、買い物に行くでしょう。」×
この場合、買い物に行くことは、私の計画ですでに決まっていて、スケジュール帳かカレンダーに書いてあったり、すでに誰かと相談して行くことを事前に決めていたのです。
それに対して、もしwillを使えば、
I will go shopping tomorrow.
tomorrowがあっても意思未来です。
「私は明日、買い物に行きますよ。」
そういう意思を持っているよ。ということを言いたいのです。
つまり、同じ未来でもwillは「意思」を強調し、be going toは「計画性・あらかじめ予定されていた」を強調します。
だから、訳を変えなければなりません。
ただし、be going toでも主語が人の場合、予定の訳「~する予定です」が発展して、「~するつもりです。」という意図の訳も可能です。
■違いをまとめます。
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will
①単純未来 =ただの未来=意図や計画性なし
「~するでしょう」
I will be 16 next spiring.
「私は来春、16歳になるでしょう。」
②意思未来 =未来というより現在の「意思」や決意。
ただし、be going toと違うのは「計画性」「予定」ではないこと。「~するぞ」が訳として適する。
I will do my best at the final game.
「決勝ではベストを尽くすぞ」
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be going to
③計画された「予定」=予定が実現されることを述べる。
「~する予定です。」
I am going to go shopping tomorrow.
「私は明日、買い物に行く予定です。」
④予定から発展した「意図」
=あくまで計画されていた点が②と異なる。
「~する予定です。~するつもりです。」
I'm going to buy a car.
「僕は車を買う予定だ。」「僕は車を買うつもりです。」
She is going to become a teacher.
「彼女は先生になるつもりです。」
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■まとめのまとめ
未来を表す2つの表現には2つずつ役割がある。どれも大事である。will 原形
単純「~するでしょう」 意思「~するわ!」
be going to 原形
予定「~する予定です」 意図「~するつもりです」
■willとbe going toの文の否定文と疑問文
ここではまとめて解説しますね。willは未来の助動詞、be going toも未来の助動詞でbe動詞を使っている。
このbe動詞は意味のあるbe動詞「~である。~がいる」ではなく、単にbe going toをつくるためにある助動詞。
■否定文を作る原則
「助動詞の否定文は、いつもnotを直接つけて作る」
例)
It will not rain tomorrow.
明日は雨が降らないでしょう。
He is not going to visit the museum.
彼は博物館を訪れる予定はありません。
■疑問文を作る原則
「助動詞の疑問文は、いつも主語と助動詞を語順転倒させて作る」
Will you go to the museum tomorrow?
明日、あなたは博物館へ行きますか?(単純未来)
Is he going to visit the museum?
彼は博物館を訪問する予定ですか。(予定未来)
※Will you~?には、「未来」ではなく、「依頼」という意味もあるので注意が必要。その場合には、pleaseを添えると意味がはっきりする。
Will you please open the window?
「窓を開けてもらえませんか?」(依頼)
■パート1語句解説
Oh, are you? 疑問文の省略
at the park 公園で atを使う点に注意 狭い場所はatが基本
I think so. soは「そのように」
plant(s) プランツ 植物
think 考える 過去形thought(ソート)
buy 買う 過去形bought(ボート)
weekend 週末 アクセントはeeに。
grandparents 祖父母(複数形)
go shopping go doing ~しに行く
Finland フィンランド 形容詞はFinnishフィンランドの
go on a picnic ピクニックに行く
quess what? 「あのね」 もとは「なんだと思う」から発展
next month 「来月に」
in Aprilのように月にはinだが、nextがつくとin不要
How come? 「どうして?」Why?よりも口語的。
a student exchange program 交換留学生制度
How long 期間を尋ねる疑問詞「どの位長く」
stay there そこに滞在する
For a week 1週間の間 forは「~の方へ」と期間「~の間」がある
What language 「何語」
whatとwhichとhowは他の語とくっついて疑問詞を作ることがある。
Finnish, Swedish, and English
「~語」と「~人」は、その国名の形容詞と同形の形を使うこと。
名詞 Japanは国名「日本」
形容詞 Japaneseは「日本の、日本語の、日本人の」
名詞 Japaneseは「日本語」「日本人」
「日本語」の時は数えられない名詞なので無冠詞
「日本人」の時は数える名詞かつ複数形もそのままの形
一人の日本人 a Japanese
二人の日本人 two Japanese
The United Kingdom イギリス English 英語
So 文頭のsoは「だから」so+形容詞は、「とても」
■パート2語句解説
will 未来の助動詞 「~するわ」「~するでしょう」
tomorrow 明日
cycle 自転車 yは「アイ」と発音する
cycling サイクリング
right now すぐに = at once, right away
go cycling サイクリングに行く
I'll = I'll 発音注意 アイオに近い発音になる
meet 「出会う」 過去形met
talk with ~と話をする
else 「他に」
anything else 何かほかのこと
perhaps 「たぶん」発音パハップス
do shopping 買い物をする
be famous for ~で有名な
■パート3語句解説
this Sunday 「今週の日曜日」未来のこと
go camping 「キャンプに行く」
sunny 形容詞「天気がいい」
hope 「希望する」規則動詞hoped
fun 発音ファン「面白いこと」名詞
fan 発音フェン「ウチワ」「送風機」
fan 発音フェン「支持者・ファン」fanaticを短縮したもの
all year round 一年中
even in summer evenは強調で「~でさえ」
take pictures 写真を撮る
send 「送る」過去形sent
It'll 発音はイットオ =It will
great fun すごく楽しいこと
funは数えられない名詞だからaは不要です。
be worried about ~を心配している
weather 天気 発音ウェザー eaでエ
anyway エニウェイ 「いずれにせよ」「ともかく」
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shake hands with ~と握手する
won't ウォウント = will not wantは発音がウォント
■天気のまとめ
天気を言う時は、It is 形容詞 today.が基本形。
天気がいい = sunny
曇りの = cloudy
雨の = rainy
雪の = snowy
寒い = cold
暑い = hot
涼しい = cool
暖かい = warm 発音ウォーム(ワームは虫のこと)
終わり
今回は未来形でしたが、なぜ教科書ではわざわざbe going toから入るのでしょうね。これでは混乱するのではないでしょうか?
皆さんは混乱してはいけませんよ。未来形の基本は「will+原形」ですから。
では。