この雑誌は時々、すごく面白いんですよ。
もうね。特集のタイトルがいつも、ぶっ飛んでいて、まあ、音楽で言えば、忌野清志郎か、ブルーハーツってとこです。
えっ?何言ってんの?例えがわかんないんだけど。という方は、「NHKに問い合わせが相次いだブルーハーツ伝説のテレビ出演 「青空」を見てみて、歌詞とパフォーマンスに注目して下さい。
NHKに問い合わせが続出したブルハ伝説のTV出演 其の壱 青空
本題にもどります。
この雑誌、今月号も面白いです。刺激に富みます。
「体育授業の失敗学」という特集ですが、内容は、「学校の先生は、いったいぜんたい、自分や同僚の失敗した授業や指導から、何か学んでいるのだろうか?」という問いに関していろいろな論考が掲載されています。
論考を寄せている小中学校の先生方(みな、若い!)が、非常に謙虚で考えが柔軟で、しっかりと考えを文章にまとめているんですね。
これを読んでいると、こういう人(謙虚でいつも学んでいる人)に教わりたいなあ、と思えてくるから不思議です。
文章中で参考文献に紹介されているのは、マシュー・サイド「失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織」(ディスカバートウェンティワン)です。この中で、失敗から学ぶ組織として、「航空業界」、失敗から学ばない組織として、医療・病院だ、という指摘があります。
なんと航空機事故では、2013年には、3640万機が飛び、30億人が飛んだが、亡くなったのは210人のみ。欧米で製造された機体に限れば、事故率はフライト100万回につき、0.41回の事故率。
一方、アメリカでは毎年4万4000人から9万8000人が、「回避可能な」医療過誤で死亡しているというデータがあるとのこと。つまり、医者の失敗により亡くなっているということです。
ちょうど今、夏井睦(まこと)先生の「傷はぜったい消毒するな」(2009年)を読んでいて、医療業界の失敗に学ばない体質のところを読んでいたので、偶然の一致にも驚きました。
もし、よかったら、夏井先生の本をお読みください。
誰でも、擦り傷や切り傷、やけどをすると思いますが、目からうろこが落ちますよ。アトピーへの対処も書いてあります。