内容は?
中一の英語教科書「サンシャイン1」のプログラム2の英単語暗記用フラッシュカードを作りました。
(ここからダウンロードしてください。 プログラム2)
フラッシュカードとは?
フラッシュカードとは、紙芝居のように、英単語が書かれたカードと、その日本語訳のカードがどんどん(この場合1秒で)めくられていくものです。文房具屋さんで売っている単語帳と同じです。
効果があるの?
単語の暗記にとても効果がありますので、使ってみて下さい。外国語の習得の基本は、単語の習得に始まりますので、バカにしないでしっかりとやることです。
事前準備:
パワーポイントのデータなので、2つやることがあります。
1つは、このデータをダウンロードすること。スマホでもパソコンでもパッドでも使えます。
2つ目は、データだけでは動かないので、無料のマイクロソフト「パワーポイント」というスマホアプリ(PCだとソフトウエアがあれば大丈夫です)をダウンロードして、あなたのスマホで動作するようにしておく必要があります。
(アンドロイド用のアプリは ここ)
(アップル用は、自分で検索してダウンロードして下さい)
使い方:
1 ダウンロードしたデータを、パワーポイントから開きます。(そうしないと、スマホが勝ってにpdfやワードで開いたりします。でも、その場合でもあわてずパワポから開くようにして下さい。)
2 スライドショーのスタートボタンを押します。
3 1秒ごとに、自動で英単語が現れてくるので、下につけたヒントの文字をたよりに、日本語訳を言って下さい。
4 これを2~3回繰り返して、暗記(または確認)をします。
たとえば、「apple」という単語の下に「り」と書いておきましたから、1秒以内に「りんご」と答えてくれればよいのです。
日本語訳を強制的に1つにしてある理由:
そんなのヒントがなくたって言えますよね。でも、高校生位になると、いろんな意味がある単語を暗記するので、訳が1つに決定していないと別に間違っている訳ではないのに、真面目な学習者ほど混乱するわけです。
例えば、高校生レベルの単語にduty(デューティー)という単語があります。市販の英単語帳には「義務・任務・職務」と訳が書いてあります。どれで暗記してもいいのですが、1つに3つの訳は多すぎて暗記できません。真面目な高校生ほど、3つ暗記しようとします(成績アップにつながると信じて)。でも、そんな芸当はできないのです。
実際にやってみればいいのですが、「どれか1つに絞ってくれないかなあ」と思うわけです。事実、自分がそうでしたから。自分は40年前の昔、「試験に出る英単語」で暗記しました。
だから、初学者は最初は1つの英単語に1つの日本語訳でいいのです。それで通じなかったときだけ、辞書を引けばいいのです。すると徐々に賢くなってきます。
これを作った理由:
1 外国語学習で単語の暗記ほど、つらいものはありません。文法も音声も会話も作文も自由で、発見があり、とても楽しいものです。でも、単語学習は、単純で繰り返し作業で、けっこうしんどいです。
しんどい時に必要なのが「コーチ」です。楽しいことは自分でできますが、しんどいことは誰かに助けてもらわないといけないのです。だから、作ってあげました。
2 もう1つ。コロナ感染症対策で学校が休業しているところが多く、生徒さんがかわいそうだなと思いました。有名スポーツ選手は、オンラインでストレッチ動画などを提供しているので、自分も何かできないかなと思ったのです。自分は英語教師のはしくれなので、こういうことなら、手伝えるかなと思いました。需要があるかどうかはわかりませんが。(笑)
もし、気に入ってくれたなら、いいねの★マークを押してください。この★の数によって、需要があると感じた時は、プログラム3を作ってみたいと思います。
-------------蛇足エッセイ(興味のある人だけ読んで)------------
実は、認知心理学上の問題として、暗記について興味を持っていました。「どうすればたやすく暗記できるか」は我々人類の大命題だと思います。
たやすく暗記できれば、どんな難しい試験でも一発で合格します。語学だって、自由自在ですね。でも、人は暗記に苦労します。覚えたとたんから、ドンドン忘れます。それはどうしてかな?と不思議に思いました。
また、親が一生かけて覚えた人生の知恵も、すっかりそのまま子供に遺伝で送ってくれれば、親がした失敗や苦労はしなくて済むし、どんどん発展していくだろうに、どうしてそのような合理的な遺伝システムが出来なかったのだろう。忘れるっていいことなのかな?等とひとりで考えた訳です。
変な話ですが、私はアインシュタインの相対性理論は、よくわかりません。でも、アインシュタインの理解している理屈を、カプセルにつめてくれて、1万円で売ってくれないかなあ。それを呑み込めば、相対性理論がわかっちゃう、そんなことができれば、苦労しないのになあ、などと、空想にふけったりしていました。
いろいろ調べていくうちに、Ankiという大変優れた英語のソフトに出会いました。1年かけて使い方を探ったのですが、難しすぎて挫折してしまいました。このときに、このAnkiというソフト(文字通り、「暗記」から名前を取っています。開発者は米国人のようです。)を使って、医師国家試験や司法試験の勉強をしている人たちがいることを知りました。日本でも普及に努めている人々がいるようですが、ちょっと敷居が高かったです。何度やってもバグって、期待通りに動作しなかった。
Ankiはここ
。
それで数年、この問題は放っておいたのですが、パワポでも同じことをできるんじゃないかとひらめいたのですよ(笑 気づくのが遅かっただけか)。
英語教育では、考えられるあらゆる方法を試してきました。紙の単語帳も使ったし、ノートを折り曲げて暗記ノートを作ったり、1つの単語を10回ずつ書いてみたり書かせてみたり、テストを毎週やってみたり。自分の音声を録音したCDをクラスの人数分焼いて家庭で暗記させたりもしました。実際、毎週、小テストをやっても、生徒が暗記という行為をしてくれない限り、効果が出ないのですよ。
バレーボールの有名監督の名言にこんなのがあります。
「教えずして評価するな」
ほんとうに自分が大事だと思っているならば、ちゃんと繰り返し繰り返し教えないとダメ。選手がコートでミスをすると「いつも言っているだろう!」と怒鳴る監督がいますが、それは、その場で言っているだけ。本当に「いつも言っていて、繰り返し繰り返し教えている」なら、そんなミスはしないだろう。と、バスケットの有名監督も言っておりましたね。そういえば。
では、また。