中二英語教科書 サンシャイン プログラム7 パート2 becomeの導入

プログラム7 パート2 文法解説

 

■ここで学ぶ文法事項

第2文型の発展型

 動詞become(〜になる)、look(〜に見える)、sound(〜に思われる)の導入

 

■説明を始めます

 

これまでに「AはBだ」という説明する動詞、be動詞を習った。

He is a student. 彼は学生です。

He is cool. 彼はかっこいい。

 

今回はこれを発展させて、be動詞の仲間の動詞を学ぶ。

 

ところで、 「be動詞の仲間」とはいったいどんな特徴を持つのだろうか?

 

be動詞の特徴は、

A is B. (AはBです。)という形をとり、「BがAの説明をしていること」にある。

 

英文法では、説明をしている語のことを、「説明を補う語」という意味で「補語」と呼ぶ。

 

したがって、動詞のうち、「補語を取るのが、be動詞の仲間の証拠」といえる。

 

説明を補う語、すなわち補語には、名詞や形容詞が入る。

 名詞の例 He is a student. 彼は学生です。

 形容詞の例 He is cool. 彼はかっこいい。

 

では、play(〜を演奏する)やhave(〜を持つ)やsee(〜を見る)はbe動詞の仲間ではないのだろうか?

 

例 He plays the violin. 彼はバイオリンを弾く。

 「バイオリン」は「彼」を説明していない。つまり彼の性質なんかではない。

 

じゃあ、violinのことを文法用語では何というのだろうか?

文法用語では、playの後ろの単語は、「目的語」と呼ぶ。

今、バイオリンはplay(〜を弾く)という動詞の対象(〜を)になっている。

動詞の対象になることを、「動詞の目的語になっている」と呼ぶ。

 

(まとめ)同じ単語でも、どんな動詞の後ろに置かれるかで機能が違う。

 

目的語  動詞の対象となる語

   He plays the violin.  彼は「バイオリンを」弾く。

   「彼」=「バイオリン」ではない。

   「バイオリン」は、「弾く」という動作の対象語(すなわち目的語)になっている。

 

補語  主語の性質を説明する語

  This is the violin.  これは、「バイオリン」です。

   「これ」=「バイオリン」である。

   「バイオリン」は、「これ」の内容を補足している。

   つまり、主語を説明する語=補語になっている。

 

では、be動詞の仲間にはどんな動詞があるのだろうか?

つまり、説明語を取る動詞といってもよい。

または、補語を取る動詞といっても同じことだ。

 

■be動詞の仲間は2種類ある話

 

1つは、「〜になる」という変化を表す動詞である。

「AはBになる」という意味なので、ここでもやはり、補語Bは主語Aを説明する語であって、動作の対象になっていはいない。

 

代表選手はbecome(〜になる)である。

A become B.という形で、AがBに変化することを表す。

Bの部分には名詞や形容詞が入る。

なお、変化はbecome(ビカム)-became(ビケイム)-become(ビカム)となる。

 

He became a teacher. 彼は先生になった。

He became famous.  彼は有名になった。

 

今は扱わないが、「どんな風になるか」で、実は他にもいろいろと動詞が用意してある。

 

有名なget(〜になる)だけ紹介しておく。

 

「get+形容詞」で「〜になる」だ。

get sick 病気になる

get dark 暗くなる

 

「get+名詞」だと「〜を得る」だ。

「〜をゲットする」なんて言うよね。

 

次は五感を表す動詞だ。

A look B  AはBに見える。

A feel B  AはBのように感じる

A taste B  AはBの味がする。

A smell B  AはBの匂いがする。

A sound B  AはBの音がする。

 

この中で特に大事なのが、2つ。会話では多用する。

A look B  AはBに見える。

A sound B  AはBの音がする。

 

特にsoundは「〜の音がする」から発展して「〜に聞こえる」になり、

さらに発展して「(聞いた結果)〜に思われる」となり、よく使われる。

 

It sounds great!  すごいね!

 

しょっちゅう使うものだから、常に主語が省略されて、

Sounds good.  いいね!

 

などは会話の定番表現。

 

look(〜に見える)は、少し注意が必要だ。

「〜を見る」はlook atとatを入れる。

 

熟語の「〜を探す」は、look forとforを入れる。

 

何もつかないlookは「〜に見える」だ。今回の学習テーマ。

 

She looks happy.  彼女は幸せそうに見える。

Judy looks excited.  ジュディーはワクワクしているように見える。

Mary looked sad.  メアリーは悲しそうに見えた。

This bag looks useful.  このバッグは便利そうに見える。

Tom looks tired.  トムは疲れているように見える。

 

(まとめ)

be動詞の仲間の動詞を学習した。

be動詞とは説明語(補語)を必要とする。

同じような動詞には、

「〜になる」 become

「〜に見える」 look

「〜に思われる」 sound

この3つが重要で多用される。

 

(発展)

becomeは後ろに名詞と形容詞のいずれもOKだ。

 become+「名詞」 She became a doctor.

 become+「形容詞」 She became famous.

 

ところが、look(〜に見える)とsound(〜に思われる)は、名詞を直接取れないので、like(〜のように)を挟む。

 

He looks happy.  彼は幸せそうだ。

He looks like a movie star.  彼は映画俳優のように見える

 

sound(〜に思われる)も同じ。

名詞をとならlike(〜のように)を使う。

 

That sounds interesting to me. それは面白そうだ。

 Sounds like a good idea. いい考えのようですね。

 

発展のまとめ

「〜のように見える」

  look 形容詞  (look like 名詞)

「〜のように思われる」

   sound 形容詞  (sound like名詞)

 

(蛇足)

「〜になる」はbecomeを使ってよいが、「〜になりたい」という時は、

want to becomeとは言わずにwant to beと短くbeを使うほうが多い。

 

I want to be a soccer player.

僕はサッカー選手になりたい。

 

本当に、おわり。