中二英語サンシャイン プログラム3 パート2
助動詞の拡張have to
2021年1月29日 安倍冨士男
■新出文法事項 have toの話
義務の助動詞must(しなければならない)と同じ意味のhave toが今回の学習目標です。
have toは発音が「ハーフトゥー」です。
「ハヴ トゥー」ではありません。
意味は、mustと同じで「~しなければならない」です。
I have to go to the dentist today.
僕は今日、歯医者に行かなければならない。
主語が三人称単数で現在形の時は、has to(ハストゥー)になります。
Mary has to do her homework today.
メアリーは今日、宿題をしなければならない。
※mustとhave toの意味は同じと言いましたが、ほんとはちょこっと違います。
mustは、話し手の主観で「しけなけれならない」という意味。
have toは、客観的状況で「しなければならない」という意味。
You must study hard.
おまえさ、勉強しないといけないと、俺は思うよ。
You have to study hard.
(テストの結果を見ながら)お前さ、勉強しなければならないよ。
でも、中二生は、「同じ」と覚えて全然かまいません。
■ have toの否定はdon’t have toだが意味が変わる
have toは「しなければならない」だが、否定形のdon’t have toは「~してはいけない」ではなく、「~する必要はない」という不必要を表します。
肯定形 must(しなければ)
否定形 must not (してはいけない)
肯定形 have to(しなければ)
否定形 don’t have to(する必要がない)
■なんでhave toがあるのか?
助動詞って、文中で1回しか使えないんだよね。だからほかの助動詞と使いたいときは、もう1つの形(私は影武者と呼んでいます)を使うことになります。それが1つ目の理由です。
未来の助動詞 will 「~でしょう」 影武者 be going to
能力の助動詞 can 「~できる」 影武者 be able to
義務の助動詞 must 「~しなければならない」 影武者 have to
例えば、「できるように+なるでしょう」はwill canと使えませんから、will be able toにして使います。
■ have toが存在するもう1つの理由
前回指摘したように、Must ~?の答え方で、Noの時にmustを使うと調子が悪いのです。
どうしてもdon’t have to(~する必要ははない)を使わないと応答文としておかしいのです。
例)
Must I leave now? もう出かけなければならないですか?
No, you don’t have to. いいえ、その必要はありませんよ。
↑
いい反応ですよね。
No, you must not. いいえ、出かけてはなりません。
↑
答えになっていないですよね。
■ have toの疑問文はDo I have to ~?
意味は「~しなければなりませんか?」です。
Do I have to read this book?
僕はこの本を読まなければなりませんか?
Yes, you have to. はい、そうです。
No, you don’t have to. いいえ、その必要はありません。
■ have toのまとめ
「しなければならない」ではhave toかmustを使う。
好きなほうを使え、です。
ただし、口語ではやわらかいhave toが好まれます。
否定形 don’t have to またはdoesn’t have to
する必要はない
過去形 didn’t have to (中二ではやらない事項です)
する必要はなかった。(実際やったかはどうかは別です)
He didn't have to study hard.
彼は一生懸命に勉強する必要はなかった。
(勉強したかどうかは不明)
疑問文 Do S have to ? しなけれなりませんか?
Do you have to go to school tomorrow?
明日、学校へ行かなければなりませんか?
応答文 Yes, S have to. (またはhas to)
はい、しなければなりません。
No, S don’t have to. (またはdoesn’t have to)
いいえ、そうする必要はありません。
■ パート2の重要語句
sure もちろん 発音はシュアよりシャが近い(とネイティブが言っていた)
Her mother is going to make one.
one =代名詞のone 「それを1つ」 ケーキを指す。
great! すばらしい
cake(s) ケイクはクという無声音で終わっているからsも無声音のスと発音する。
■複数形のsの発音のルール
(語尾が)無声音なら、(sもまた)無声音で発音するからスとなる。
(語尾が)有声音なら、(sもまた)有声音で発音するからズとなる。
無声音 ク、ス、プ、トゥなど。声帯を使わない音
有声音 母音全部 グ、ブ、ドゥ、ズなど。声帯を使う音
cakeケイク クは無声音 ゆえにsも無声音ス ケイクス
eggエッグ グは無声音 ゆえにsも有声音ズ エッグズ
■これは動詞につける三単現のsにも言えること。
take(s) テイク クは無声音 だからsも無声音ス
go(es) ゴウ ウは母音だから有声音 だからesも有声音ズ
call コール 電話する 「呼ぶ」と「電話する」がある
shoe(s) シュー 複数形でシューズ いつも両足だからね。
entrance エントランス 玄関
take off~ ~を脱ぐ 衣服や靴を脱ぐ 自動詞で「離陸する」
another もう1つの アナーザー
event イベント 行事
around the world 世界中の
against ~ ~に反対する
against hunger 飢餓に反対する
hunger ハンガー 飢え hungryの名詞形
hangerは、ヘンガーと発音し、「ハンガー」のこと。
join ジョイン 参加する
for example 例えば
a long distance 長い距離
walk a long distance
動詞walkはこの場合「他動詞」で、「~を歩く」
このページには自動詞と他動詞のwalkが混在しているから注意。
S walkは、自動詞で「Sは歩く」
S walk Oは、他動詞で「SはOを歩く」
right? 念を押す言い方「ですね?」 文尾をあげること。
just これは注意を要する単語ですよ。
justは、「本当に」と「ただ~するだけ」の2用法あり。
この場合は、「本当に」の意味。
終わりです。
なんだかな~。教科書の構成。
これで英語ができるようになったら、逆に素晴らしい。
塾で勉強しない限り、英語はわからなくなるだろうな。
だって、パートの英文が終わった欄外に、
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■Let's write
「~だから・・・しなければならない」という文を書きましょう。
例) I have to go shopping because tomorrow is Jim’s birthday.
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という問題があって、この問題の「問題なところ」は、
1
どうして従属節becauseがわかるの? まだ教えていないのに。
2
becauseなどの複文(文が2つくっつく)は、次のパート3から出てくるのにね。
3
このパート2でshould(すべき)なんて扱っていないよ。
だけどなんで、すぐ後の「文法のまとめのページ」で、must, have to, shouldと3つも並べちゃうの?
これじゃあ、生徒がかわいそう。わたしに教科書かせてよ。(笑)
終わります。